代表『釘宮 里香』の想い

私が思春期の頃、同居していた祖父が認知症を患いました。最期の瞬間まで家族と過ごし、そのままみんなに見守られながら自分の部屋で安らかに息を引き取りました。初めてのお看取り体験です。

私にとっては彩りのない病室で「患者」として最期の時を迎えるよりも、住み慣れた環境で自然な姿のままにその時を迎えることが人として、自然な在り方だと感じていました。

特別なことをするでもなく、ただ、自分らしく、あたりまえの暮らしを過ごしていただけるようにその人に寄り添って、なんでもない些細な日常の中にある喜びを感じて生をまっとうして頂ければと思います。

古きよき和の心に新しい息吹を

老若男女問わず高齢者から幼児に至るまで、たくさんの方の集う場として、季節の移り変わりを肌で感じ、昔の日本の大家族のような人と人との関わりとぬくもりを感じられる場所です。

介護や医療を必要とするような方であっても、在宅に近い環境の中で自分の居場所を感じ、人との交わりのなかでそこに存在しているという安心感をもち、よりその人らしく穏やかに最期のその時を迎えていただけるような空間をご用意します。

自分らしく生きる

四季折々の季節感を大切にし、行きたい時に行きたいところへ行き、食べたいものを食べる、やりたいことをするというあくまでも人としての願いや、自分らしく生き切ることを大切にしています。

家族が気軽に会える場所

ご利用者様のご家族がいつでも会えるような環境で、ご利用者さまとご家族さまとの関係を良好に保ちます。
行事や日頃のご様子をお写真などでお知らせし、行事や家族会などによって交流を図り、安心感ある場所として、共に時間を重ね、共につくりあげていきます。

地域との交流

季節ごとにお花見や夏祭り、クリスマス会などの行事やお食事会に参加して頂いたり、認知症や疾患の勉強会、講演活動、さまざまなドキュメンタリー映画の上映会や糸かけ曼荼羅、料理教室などのイベントやワークショップを開催し交流を深め、和やかな楽しみの時間を提供します。

生きてこられた歴史や背景を見つめる

人は人と人との間、人と人との交わりや繋がりの中に生きます。
過去を振り返ることも先を見ることも大切ですが、
今をしっかり生きられること、それが一番しあわせなのではないでしょうか。
限りある大切な時間の中に私たちが関わらせていただけることに感謝しかありません。